ツイステの期間限定イベント『ステージ・イン・プレイフルランド~踊る人形と幻の遊園地~』にて、フェローは監督生たちをプレイフルランドに誘い込んで人形に変えてしまいました。
なぜ彼はこのような悪事を犯したのでしょうか?
この記事ではフェローの目的と過去について解説します。結論から言うと彼はただの悪役ではなく、社会の爪弾きにあってかなり苦労しています。
目次
フェロー・オネストの目的は?犯した罪について
フェローの仕事
引用元:ツイステ
フェローは幻の遊園地『プレイフルランド』の管理人です。学校をサボりそうな悪い子供を見つけて、プレイフルランドに誘い込むのが彼の仕事。
遊園地内で悪いことをした子供は人形になってしまい、その後はどこかに連れて行かれます。
なおフェローによれば「頑丈で言うことをよく聞く人形にはいくらでも使い道がある」との事。
ジェイド「フェローさんとギデルくんは、どうしてこんなことをなさっているんですか?(以下略)」
フェロー「金さ。頑丈で言うことをよく聞く人形はいくらでも使い道があるんでね。その上優れた魔力を持つ人形となったら……引く手あまた!こりゃ高く売れるぞ~!」
目的はあくまで金銭
ただしフェローは雇われているだけで、経営者は他にいます。
フェローの目的はあくまで金。報酬を受け取るために、甘い言葉で子供たちを唆してプレイフルランドに連れて行きます。
フェロー「そうさ、金は大事だ。世の中金が全て!だから俺たちは人形に変えたお前たちを引き渡して、大切な食い扶持を稼ぐのサ。」
引用元:ツイステ/ステージ・イン・プレイフルランド
なお経営者への忠誠心はなく、むしろ嫌っている様子。『金だけが取り柄』と皮肉を言うレベルで嫌悪しています。
過去の話|本当は魔法士養成で勉強したかった
学校を恨んでいる
引用元:ツイステ
フェローは魔法を使えるものの魔力量が少ないので、魔法士養成学校に入学できませんでした。そのため学校を敵視しています。
以下、フェローの台詞からその事が伝わる部分を引用しました。
「ハッ!そりゃ学者さんたちのように、才能に恵まれた人間にとっては楽しい場所だろうな」
「だが俺みたいな大した魔力を持たない人間はどうだ?門前払いさ!」
「学ぶチャンスを与えてもらえず、チャンスを得るために努力すれば「身の程知らず」と馬鹿にされる」
「学校ってのは、一握りの選ばれた者にしか与えられない、鼻持ちならねえ場所なのさ。」
かなり恨んでいますね。しかし恨みだけではなく、セリフのあちこちに『学びたい』という気持ちが見え隠れしています。
また本イベントの5章では、ギデルに対して「俺もギデルも望むままに勉強できる、夢みたいな学校があったらどんなによかったか」と本音を明かしていました。
その恨みは学生にも向けられる
引用元:ツイステ
学びたいのに学ぶチャンスを与えられなかった。そのためフェローは学校を恨んでおり、また学校という恵まれた環境を当前だと思っている人が大嫌いです。
「俺は学校という恵まれた環境を、当たり前のものだと思ってる奴が、大嫌いなんだ」
「そこから零れた者たちがどんな生活をしているか、想像したことも無いんだろう?」引用元:ツイステ/ステージ・イン・プレイフルランド
監督生たちを敵視するのも上記が原因です。なにせ監督生たちは学校をサボって遊園地に遊びに来たのですから。そう仕向けたのはフェロー本人ですが、やはり腹立たしいのでしょう。
フェローは社会にはじかれ、子供が受けるべき恩恵を受けられなかった人です。
またフェローは生まれた場所も良くなかったようです。本人が「捨てられた」と言っているので、貧しい家庭の出身だったのかもしれません。
「俺は違う。勝手に期待されて、勝手に失望されて、あとは捨てられて知らんぷり・・・」
引用元:ツイステ/ステージ・イン・プレイフルランド
ツイステ本編での登場シーンは何章?
本編での登場シーンについて
フェローは期間限定イベントのゲストキャラクターなので、今のところ本編には登場していません。
ただし前年のゲストキャラクターであるロロが2023年に実装されたので、順当にいけばフェローも2024年にSSRカードが出るでしょう。
補足|学校を恨んでいる設定について
ツイステのオリジナル設定
フェローの『学校を恨んでいる』という設定はツイステのオリジナルです。
元ネタとなった『ピノキオ』のファウルフェローは普通(?)のペテン師で、とくに悲しい過去は描写されていません。元気に詐欺を働いています。
ただし雇い主に無茶ぶりされている点は共通。
上記2作品の原作である『ピノッキオの冒険』に登場する狐も同じくペテン師で、過去に何かあったという描写はなし。ちなみに凶悪さではこの狐がダントツ一位です。
まとめと考察|この記事のおさらい
フェローの目的と過去について
- フェロー・オネストはプレイフランドの管理人
- 子供たちを人形に変えて出荷するのが仕事
- そうすることで食い扶持を稼いでいる
- 魔法士養成学校に入学できなかったため、学校を恨んでいる
- 学校という恵まれた環境を当然だと思っている人間が大嫌い
- 金持ちな人のことも憎んでいる
- しかし本当は、学校に通える人たちが羨ましくて仕方がない
フェローのしたことは犯罪ですが、個人的には同情の余地があるヴィランだと思っています。
社会の爪弾きにあい、学校に入れず、努力はしたけれど身の程知らずと言われて。今まで本当に苦労して、悔しい経験もして・・・
それでもフェローはめげずに、その悔しさを糧に金を貸せごうと頑張っていました。精神的にタフですね。しかしその気持ちはいつしか恨みに代わり、雇い主にまんまと利用されてしまいました。
考察|もしあの場にラギーやアズールがいたら
『ステージ・イン・プレイフルランド』の4章では、フェローが自身の過去について語るシーンがあります。このときNRC生徒の中で、唯一グリムだけがフェローに理解を示していました。
このシーンについて管理人は「もし境遇が似ているラギーやアズールがいたらどうだったのかな?」としばし考えましたが、やはりフェローに物申せるのはグリムだけという結論に落ち着きました。
ラギーはスラム出身で境遇が近そうですが、彼には自慢の祖母がいてNRCに入れるだけの才能もあります。
アズールは仲間外れにされた点で共通しているけれど、彼には甘やかしてくれる母親といろいろ教えてくれる祖母がいます。
でもフェローは、恐らく周囲に頼れる大人がいなかった。彼に言わせれば、ラギーもアズールも”恵まれている環境”にいるのかもしれません。
そして一方グリムは、(確か)家族がいない中、1人でNRCからの迎えを待ち続けていました。きっとNRCの誰よりもフェローに近い境遇だったはず。
フェローとの決定的な違いは、グリムは迎えが来ないから単身NRCの入学式に突入したという点でしょう。執念がすごい。
そのせいで監督生たちも人形にされました。